【NIPT】認可外施設で新型出生前診断を受けました

本記事では、認可外施設で新型出生前診断NIPTを受けたことについて記載していきます。

*NIPTとは⇒妊婦から採血し、血液に含まれる胎児のDNAを分析することで、胎児がダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーといった染色体異常の疑いがないかを調べる検査のこと

===目次===

認証施設ではなく認可外施設にした理由

はじめは認証施設【認可施設・認定施設】でNIPTを受けようとしていましたが、実際は非認証施設【無認可施設・認可外施設・非認定施設 ※以後「認可外施設」または「認可外」と表記させていただきます】でNIPT検査をしました。

認証施設とは⇒日本医学会から認定を受けた医療機関のこと

NIPTに関する情報を詳しく説明してもらえ、検査前や検査後もカウンセリングがあったりとフォローが手厚い

(参考)↓ 認証医療機関一覧のリンク先は以下

NIPT(新型出生前検査、非侵襲性出生前遺伝学的検査)認証医療機関・認証検査分析機関一覧 | 出生前検査認証制度等運営委員会

認可外施設にした理由はいくつかありますが、一番は仕事がない休日に検査できたからです。

2022年当時私が検討していた認証施設では平日の限られた曜日・時間にしかカウンセリングを受けられませんでした。

当時平日フルタイム勤務だったので、ただでさえつわりで急に休んでしまうこともあるかもと思うと、NIPTの検査前後のカウンセリングでさらに仕事に支障がでることは避けたいと思いました。その点、認可外施設だと仕事を休まずにすみました。

 

認可外を選んだ他の理由としては

・陽性の可能性が高くなかった

私はNT検査も受けました(前記事に記載しています)

そのNT検査で特に懸念点がみつからなかったことから、「NIPTの結果が陽性になる可能性が高いわけではない。陰性なら手厚いフォローがなくても大丈夫だろう」と考えたのも認可外を選んだ理由です。

・赤ちゃんの性別を知りたかった

認証施設では性別を知らせていませんが、認可外施設では性別も教えてもらえます。

NIPTの血液検査で性別もわかるので、どうせなら知りたいと思いました。

いずれわかることなので、「この時点で絶対知りたい!」というほどではなかったですが、はやめにわかったことで、名前を長い期間あれこれ考えたり服なども準備できて良かったです。

 

 

*余談ですが、以前は認証施設でNIPT検査をするには年齢制限があり「出産予定日時点で35歳以上」でないと、原則検査することはできませんでした。この年齢より若い方は、NIPTを受けようとしたら認可外しか選択肢がありませんでした。

現在は撤廃(2022年2月の日本医学会の指針により)され、いまでは認証施設でも年齢制限はありません。

どこの認可外施設にする?決め方

認証施設より認可外施設のほうがたくさんあり、どこにしようか迷いました。

施設を調べれば調べるほどどこがよいか混乱してきたので、自分なりの軸を以下3点掲げ、満たしている施設で受けることに決めました。

~私の施設の決め方、施設に求めた条件~

産婦人科の医師がいること

②超音波検査もしてくれること

(結果が陽性だった場合)羊水検査まで実施してくれること

 

①②は、血液だけ採って終わりだと何だか味気なく感じてしまい、先生に超音波でも赤ちゃんの様子をみてもらいたいと思ったからです。

③は、万が一を考え念のため羊水検査をやってくれるところを選択するほうが安心だと思いました。

値段は施設ごとにかなり差がありましたが(私が検討していた施設では、当時10万円だい20万円だいでした)、あくまで金額は参考程度にして、上記3点のほうを重要視しました。※余談ですが、NIPTは保険適用外で全額自費、医療費控除の対象にもなりません。

認可外施設で検査をした感想

あくまで私が受けた施設の話にはなるのですが、なんといっても手軽に検査できるなあというのが一番に感じたことです。

具体的な流れ

①【妊娠12週】施設に行って採血・超音波検査

NIPTについて細かな説明はありませんでした。A4の紙一枚を渡してもらいましたが、「NIPTとは・・」みたいな記載はなく、単に検査結果がわかるまでの日数などが記載されているだけでした。

予約枠は30分でしたが、待ち時間のほうが多く、実際は採血時間もいれて15分にも満たない感じでした。本当にあっけないなあという印象でした。

 

②【①の10日後】結果がメールで届くのみ

(画像は実際の結果ファイルの一部です)

私が検査した施設では、メールに結果のPDFファイルが届くのみです。郵送で改めて結果が通知されるわけでもありませんし、口頭で何か結果の説明があるわけでもありません。

※ただし、結果が陽性だった場合は、施設からまずお電話があるそうです。

※認可外といっても、結果が通知されるまでの日数、結果の知らせ方などは施設ごとに異なります。

 

手軽さはメリットではありますが、同時に、認証施設ほど手厚いフォローがないということはデメリットでもあります。

認可外にするなら、検査を受ける前に自身でNIPTについての理解を深める必要があると感じました。理解がないまま受けて陽性がでてしまった場合、その後どうするのかを結果がでてから考えるのは大変難しいです。

私達の場合は、NIPT検査でわかることを自分で調べ、結果が陽性になった場合どうするかも夫婦でじっくり考えたうえで認可外で検査をしたので、認可外でも特に問題はなかったです。

 

最後に

 

 

前記事で、検査の結果が望まないものだとしてもおろす選択はできそうもないと書きました。嘘ではありません。(それでも陽性の結果がでていたら、多少なりとも動揺していたとは思います。どしんと構えられるほど強くはありません)

もちろんすでに大切な我が子という気持ちが一番大きかったですが、潜在的には凍結できていた最後の卵という状況もあったと思います。正直もう採卵からやり直すのは、仕事も体力も気力も考えると、無理だろうとも思っていました。

もしお若い方で、例えば他に凍結できた卵がたくさんあるなら、私達とは別の選択肢もでてくるのだと思います。

望まない結果だった場合、どうするのか。

きちんとしたカウンセリングや説明がない認可外で検査する場合は、夫婦でしっかり考えてから検査したほうがよいでしょう。

 

検査自体を否定する気はありません。少なくとも私は、NIPT検査をしてよかったです。うまれるまでどうなのかなあと漠然と不安でいるよりは気持ち的に安心できました。

でも結果が陽性だったら、もしかしたら検査したことを後悔したかもしれないとも思います。

※本記事でNIPTをすすめる意図は一切ありません(もちろん否定する意図もありません)また、認証施設より認可外をすすめるつもりもありません。

誰かを傷つけるつもりもありません。

 

きっと検査を受けること自体、勇気がいる私みたいな方がいらっしゃるかもしれないので、私が受けた内容を一例として、とおもって記載した回となります。お読みいただきありがとうございました。

新型出生前診断NIPTを受ける前に受けた検査~NT検査~

本記事では、新型出生前診断NIPTの前に受けた検査について記載していきます。

===目次===

NIPTを受けるのか?

妊娠中、新型出生前診断NIPTを受けるかどうかとても悩みました。

NIPTとは⇒妊婦から採血し、血液に含まれる胎児のDNAを分析することで、胎児がダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーといった染色体異常の疑いがないかを調べる検査のこと。精度も高い。

受けてダウン症児だと判明したら、どうするのか?

望んでやっとやっときてくれたわが子、まだとても小さいですが既にいとおしい存在です。望まない結果だとしてもおろす選択はできそうもない。

「それならばもう検査する必要がないのでは」と主人に言われましたが、生まれるまで漠然と不安になるより、事前にわかることがあれば予め覚悟しておきたかったので結局NIPTを受けることにしました。

NIPTの前に

ただ、いきなりNIPTだと私にはハードルが高く。その前に何か検査を受けて、ある程度状況がわかってより覚悟ができた上でNIPTを受けたいと思いました。

そこでまずクアトロテストを検討しました。

①クアトロテスト

クアトロテストとは⇒妊婦から採血した血液中の4つの成分を測定し、胎児がダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、開放性神経管奇形である確率を算出するスクリーニング検査のこと

私が検討した病院では、妊娠15週0日~15週6日の間に検査を行っていました。

母体年齢も含めて確率がでます。

妊婦の年齢が高いほど、ダウン症18トリソミーなどの確率が高くなるため、年齢が高い私では対象疾患の可能性が低い結果にはならないでしょう。

また例えば結果が「1/500」(妊婦500人のうち1人が対象疾患の胎児を妊娠している可能性がある)と出たとしてそれをみてもピンとこないのではないか、と選択肢から外しました。

 

 

次に、NT検査というものを検討しました。

②NT検査

NT検査とは⇒超音波による胎児頸部肥厚確認検査のこと

胎児の首の後ろの腫れが、染色体異常と関連が深いとされる報告があるため、首の後ろの腫れを超音波で確認する

私の病院では、妊娠11週から13週までに行える検査でした。

クアトロテストと違い、年齢も含めての確率ではなく、まずはあくまで胎児の腫れだけをみるので、こちらのほうが年齢高めの私の場合だと結果がわかりやすいと思いました。

クアトロテストより早い時期に受けられて結果がわかるのもいいなとも感じ、結局このNT検査を12週(妊娠4カ月)で受けました。

特段痛みはありませんでした。診断結果は当日教えてくださいました。NT2.4ミリで、特に腫れもないとのことでひとまずは安心。

ただ腫れはないといっても、もっと精度の高い結果を知りたかったので、当初考えていた通りやはりNIPTは受けようと思いました。

NT検査をした病院からも「もっと高確率な結果を知りたいなら、NIPTもある」と案内がありました(私の赤ちゃんは首の後ろに腫れがなかったため、羊水検査ではなくNIPTの案内でした。腫れがある場合は羊水検査を案内されているようです)

*NT検査を受けた病院から教えてもらったこと*

・首の後ろの腫れがない場合に比べ、腫れがある場合は、染色体異常の可能性が3倍程度になるという報告がある

・首の後ろの腫れが見られなくても、もともとの年齢から染色体異常の赤ちゃんがうまれる可能性はある(母親の年齢が高くなるほどダウン症である確率は高くなるため)

・逆に、首の後ろの腫れが3mm以上あっても、何の障害もなく元気に生まれてくる場合も少なくない(首の後ろの腫れがある胎児には染色体異常の可能性が高いといっても、首の後ろの腫れがある胎児全員が染色体異常があるわけではないから)

・首の後ろに腫れがみつかり、染色体異常について心配であれば、病院から羊水検査の案内がある

最後に

私はとても心配性であれこれ悩みがち、NIPTを受けることすら勇気が必要だったのでその前にNT検査を受けました。が、NIPTのほうがクアトロテスト・NT検査よりもより精密な結果がでるので、最初からNIPTを受けると決めている方は、クアトロテストもNT検査も特段受ける必要はないと思います。

(事前に少し不安が減った状態でNIPTを受けられたので、心配性の私はNT検査を受けてよかったですが)

 

NIPTについては、後日もう少し詳しくまとめられたらと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【コロナワクチン】不妊治療中・妊娠中・授乳中のコロナワクチン接種

本記事では、不妊治療中・妊娠中のコロナワクチン接種について記録を残します。

当時の不妊治療の状況と合わせて記載していきます。

*この記事を書いている2023年8月は、コロナは既に5類に移行。現状で、妊活や不妊治療・妊娠中を理由にワクチン接種時期を迷う方は少ないでしょう。直接お役にたてる情報にはならないと思いますが、自分の備忘として書かせてください。

私は現在までに4回コロナワクチンを接種しました。

1回目2回目が不妊治療中にモデルナ、3回目が妊娠中にファイザー、4回目が出産後にファイザーです。

【1回目】2021年8月:不妊治療中 採卵後に接種

当時「コロナの妊婦だと受け入れ先の病院も限定される場合もある」と聞いたので、妊娠する前に打とうと決めました。

本当は採卵周期に入る前に打ちたかったのですが、なかなか空きがなくて予約できず、接種できたのは採卵後となりました。

【2回目】2021年9月:不妊治療中 移植周期に入る前に接種

採卵の3週間後に移植したときもあったのですが(※過去記事「はじめての胚移植~」でふれています)、このときは2回目ワクチン接種後に移植することにしたので、移植時期が遅れてしまいました。

 

 

*私の通っていたクリニックは、移植前にコロナワクチンを打ったほうがよいとか、コロナワクチンを打ったら移植まで1~2周期空けるとか、そういったことはアナウンスしていませんでした。唯一、移植数日前の摂取は避けるように(高熱がでて移植が中止になると困るから)」とだけ言われました。

当時ネットで様々な病院のホームページで医師の見解などをみていたところ、クリニックによっては「移植は、ワクチン接種から1周期あける」「2周期あける」等、方針をはっきり示しているところもありました。

「期間をあけるとしている病院があるなら、ワクチン接種直後に移植するのは控えたほうが無難かな」と考え、でも2周期あけるのは待ち切れずうずうずしてしまいそうなので2回目のワクチン接種後に1周期あけ、その後に移植周期に入ることにしました。

*以下の記事でも、ワクチン接種後に移植したことについて少しふれています

hirahira-ko.hatenablog.jp

【3回目】2022年5月:妊娠中に接種

妊娠中が摂取をどうすべきか一番迷いましたが、以下の2点から打つことに決めました。

・当時日本産婦人科学会が「妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします」との声明を出していたこと

厚生労働省も「妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、ワクチン接種勧奨の対象としており、時期を問わず接種をお勧め」していたこと

私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省

*当初は「妊娠12週までは接種を避けたほうがよい」といった内容だったことから、のちにその部分が撤回されても少し不安で念のため妊娠中期になってから打ちました。

*発熱した場合、妊娠中でもアセトアミノフェンは服用して問題ないと言われています。私は副反応がでたため、処方されたカロナールを実際に飲みました。

【4回目】2023年1月:授乳中に接種

厚生労働省のワクチンQAでは、授乳中でも接種をすすめていたので、授乳中に4回目を打ちました。カロナールは授乳していても問題ないとのことだったので、薬を飲んだ日も授乳しました。

 **私が不妊治療していた時期は、コロナで通院を控えたりワクチンで移植のタイミングが遅れたり、、ワクチンをうつべきかもたくさん悩んだので、いまさら需要ないとは思ったのですが自分の記録として本日はワクチンのことを記載しました(接種を他の方にすすめる趣旨は一切ありません)

**そして今は、ゼロ歳の子供のコロナワクチンをどうしようか悩んでいます。本人(親)の希望といっても、かくたるこうしたいという思いがない場合、医学的所見もないし正直どうしてよいかわからないなあと思ってしまいます。ひとまずまだ高熱が出ると不安なので様子見のつもりです。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

妊娠したときの移植周期④<妊娠判定後の通院~クリニック卒業>

前回、妊娠陽性判定を受けた移植*について記載しましたが、本日はそれ以降のクリニック通院について、具体的な金額も含めてまとめていきます。

参考)*↓ 前記事です。今回はこの続きです。

hirahira-ko.hatenablog.jp

妊娠判定後の通院は3回のみ

①胎嚢確認 

BT17(胚盤胞移植から17日目)・ETでいうと19(初期胚移植から19日目)の日に、胎嚢を確認。

お腹の痛みなど少しのことでドキドキしてしまっていたので、赤ちゃんが無事で心からほっとしました。

飲み薬のジュリナとデュファストンが引き続き処方され、HCG注射を打ちました。

*この前の妊娠判定日(BT8)でもHCGホルモン注射をうったので、判定日以降のHCGホルモン数値の測定はありませんでした(正確に測定できないため)

*なお、判定日に打った注射はHCG5000×2本。この日はHCG注射5000×1本でした。

②心拍確認 

BT26・ET28の通院で心拍を確認することができました🙏

また、妊娠継続の助けになればということでこの日もHCG注射5000×1本を。

*心拍確認できると流産リスクは減りますので、一般的には心拍確認後に母子手帳をもらいに行きます。私もそうしました。

③卒業日

BT38・ET40が不妊治療専門クリニック最終日となりました。

本来はこれより前に通院予定でしたが、既につわりがひどくクリニックへ行くのがままならず。クリニックへ行けないときは近くの産婦人科で診察をしてもらっていました。

この日、クリニックになんとか到着するも体がしんどくて記憶があいまいです💦

でも、先生が赤ちゃんの様子を確認してくれたとき、👩‍⚕️(先生)「人間らしくなってきてかわいいね」といってくれたこと・継続するか不安だといったら、👩‍⚕️「大丈夫!」と励ましてくれたことは覚えています。忘れません😌

この日もHCG注射5000×1本をうちました。産科では注射をしていないので、注射していない期間が長くなったのが心配で聞いてみたところ、👩‍⚕️「妊娠したことで既に体から十分HCGホルモンがでているだろうから、大丈夫でしょう」とのことでした。安心しました。

ホルモン補充周期だったので、心拍確認後も引き続き薬を飲み続けるよう言われました。妊娠8週ほどで終わると思っていたのでがっくりしました。というのも既につわりがきつくて、薬を飲んでも吐いてしまったりの日々で泣 体から妊娠のホルモンもだいぶでてきているだろうから、つわりがひどいときは無理しないように正直飲むのをさぼる日もありました。なので手元に薬が少し残っています。なんだか捨てがたくて。

↓写真に撮ったものはごく一部です。ジュリナ18錠・デュファストン27錠があまりました。

それぞれの金額

 

 

①②③で、治療代+薬代等で会計時にクリニックへ実際に支払った金額を記載します(当時)

①の金額は11,054円

参)飲み薬ジュリナ66円/錠 デュファストン41円/錠 一粒でみると100円未満ではありますが、一日飲む数も、飲む日数も多いので、薬代も結構な負担になりました。

②の金額は3,100円

③の金額は4,010円

まさかクリニックで数千円のみですむ日がくるとは!

②③では、診察は完全に保険診察になり(※不妊治療が保険適用になる前の話です)自費のお薬会計もなかったので、一気に金額が安くなったことはうれしい驚きでした^^

 

 

以上が、妊娠判定後の通院内容と支払額(*ちなみに妊娠判定日の支払額は14,048円)となります。

お読みいただきありがとうございました。

 

妊娠したときの移植周期③<2個を二段階移植→妊娠>

 2個移植して妊娠できたときのことを本日はまとめていきます。

 

===目次===

2個移植を希望

残っていたのは凍結している2個。妊娠率30%の「6日目(拡張期)胚盤胞AA」 と 妊娠率10%の「2日目初期胚3b」です。

そろそろよい結果が出ればいいなあと思っていたので、妊娠の可能性が高くなる2個移植をはじめてお願いしました。

初期胚2個あるいは胚盤胞2個の場合、移植は同日ですみます。が私は初期胚と胚盤胞だったため、同じ周期ですが別日でそれぞれ移植二段階移植をしなければいけませんでした。

2個移植や二段階移植のメリット⇒着床・妊娠の可能性が高くなるといわれていますデメリット⇒多胎のリスクが高くなります2個移植で三つ子がうまれた方もいたと先生に言われました。双子さんかわいさ二倍ですし歓迎といいたいところですが、リスクも高いということで、私のクリニックでは2個移植をかなり慎重にされていた印象です。

*日本産婦人科学会が移植数について見解を出しています⇒(抜粋)「移植する胚は原則として単一。ただし35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性については、2胚移植を許容

ルモン補充周期

ホルモン補充周期といっても、実はこのときは膣剤をしませんでした。ホルモン補充周期で膣剤をしなかったのはこのときだけです。

膣剤の違和感が苦手で;続く陰性の結果に暗い気持ちにもなっていたので、膣剤もいやだしでクリニックから遠ざかって移植時期を遅らせるぐらいなら、膣剤なしで移植周期にすすもうと考えました

ただもしこのときに妊娠できていなければ、「あのとき膣剤をしていたらまた結果が違ったのではないか」とクヨクヨしていた気がします笑 

移植日

移植周期の生理から16日目にまずは初期胚を、そしてその2日後に胚盤胞を移植しました。なお、移植する胚盤胞アシステッドハッチングなしでお願いしました

*アシステッドハッチング(Assisted hatting : AHA)とは⇒胚が着床しやすいように、胚を覆っている透明帯の一部を薄くしたり穴をあける処置のこと

クリニックでは凍結胚盤胞移植には原則AHAが行われるため、いまままでは全てお願いしてきましたが、残っている最後の卵。表現が適切でないかもですが、何も傷つけず体に戻したいと思いましたくわえて、過去に何度か着床したことがあること・移植する胚盤胞は既に拡張している状態だったことも、AHAなしを選択した理由となります。

ただ、クリニックの培養士さんにAHAなしにしようと思うと伝えても、「拡張胚でも原則する。希望すればなしでもいいですけど」的なことしかおっしゃらず。本当になしの選択でよいのか、決めるまでも決めた後もすごく不安でした。妊娠できたからよかったですが、よい結果でなかった場合は「あのときやっておけばよかったのでは」とこれまたネチネチ悩んでいた気がします😂

移植処置代

当日の移植処置代だけでいいますと(当時)

初期胚での移植処置代が77,000円 ※初期胚2個移植の場合でも、同じ77,000円

胚盤胞での移植処置代も77,000円 いつも99,000円でしたが、今回AHAをしなかったのでその分(22,000円)安くなりました。なお胚盤胞2個移植の場合は10万円程度とのことでした。同日の処置ですむので、2倍かかるわけではなく少しお安くなるようです。

⇒2個移植ですが、私は種類が違う初期胚1個・胚盤胞1個の移植だったため、それぞれ単独のお金がかかり、計154,000円をクリニックの会計時にお支払しました。

判定日・判定結果

今回はBT8(胚盤胞移植から8日後)が判定日※初期胚で考えるとET10が判定日

HCGの数値107.7で陽性判定をもらえました。はじめて100を超えることができました!

*妊娠しているかはHCGホルモン値で判断されます。4週0日で値が100以上あれば妊娠継続率が高いといわれています。

妊娠継続の助けになればということで、判定日にHCG注射をうちました。

 

 

フライング検査結果

今回も判定日前に妊娠検査薬でフライング検査をしていたので、記録として結果を記載します。

BT6(初期胚で考えるとET8) 5分以内にうっすら陽性 

BT7(初期胚で考えるとET9) すぐに陽性線。前日より濃い線

BT8(初期胚で考えるとET10) すぐに陽性線。前日より濃い線

・BT6では、いままではよくて30分後に陽性線でしたが今回は5分以内に反応

・日が経過するほど陽性線は如実に濃くなる

 

↓ 写真はBT6(ET8) 21時42分のフライング検査結果

今回の振り返り

・膣剤なしAHAなしのときに妊娠しましたが、それはもちろんしなかったことが理由ではなく、しなくても大丈夫な状態のよい卵だったからではと素人ながら考えました。

膣剤なしAHAなしを推奨するわけではありません私のクリニックは原則する方針なので、万が一またやる機会があればきっとその方針に沿って進めると思います。不妊治療の専門知識がない中で、自分で決めるのは怖いです。今回はもう治療自体いやになっていたので移植自体を延期しないよう膣剤なしに・また卵を一度はAHAの手を加えないまま戻してみたいとの気持ちを一度だけ優先した次第です。

あくまで私の場合の一例としてお聞きいただければ幸いです。

・過去にグレードが5AAでも良い結果がでませんでした。

*そのときの移植については別記事の以下のリンク先に記載しております

リンク先⇒妊娠したときの移植周期①<凍結融解胚盤胞移植・フライングと判定結果> - ひらひらこブログ

 

けれど、今回は特に初期胚はグレードがよくなかったのに妊娠できました。体に戻してみないと本当の卵のグレードはわからないのだと実感しました

長い通院期間、薬や注射ばかり。結果がずっと出なくて泣いていたときもありましたが、判定日に「長い間よくがんばったね」と先生が握手してくれたのは嬉しかったです。

*次回④の記事で、妊娠判定後の通院内容・回数・金額について記載していきます。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

妊娠したときの移植周期②<自然周期での移植・フライングと判定結果>

前記事「妊娠したときの移植周期①~」* の続き、本日は移植2回目についてです。

結論からいいますとこの2回目でも妊娠できませんでした。ただ妊娠検査薬が反応したときがあったので、クリニック判定日の数値とあわせて記載させてください。

 *↓前記事です

hirahira-ko.hatenablog.jp

移植する胚のグレード

今回移植する胚は5日目胚盤胞・グレードはBB、クリニックの妊娠率は30~40%です。凍結していたので、融解しての移植となります。前回の移植後、期間をあけずにすぐに行うことにしました。

自然周期での移植

ホルモン補充周期での移植しか経験してこなかったので、今回はじめて自然周期をやりました。

自然周期とは⇒自分自身の排卵により自然にでるホルモンによって妊娠の成立を期待する周期。一方でホルモン補充周期は、必要なホルモンを全て薬や膣剤等外部から補う周期のことです。

自然周期だと薬もないと思っていたのですが、私のクリニックでは飲み薬がありました。でも膣剤がなかっただけで気持ちがかなり楽になりました!膣剤は苦手です。

*膣剤は、ルティナス、ワンクリノンと移植のたびに薬剤の種類を変えたこともありましたが、使用感のなんともいえない気持ち悪さは同じでした。

ただし、回数と金額に違いはあります。ワンクリノンは1日一回、ルティナスが1日2回です。金額はワンクリノンが1本1,100円、ルティナスが1本770円のため、ルティナスのほうが440円/日 高くなりました(当時)

左がワンクリノン、右がルティナスです

移植日当日

移植では採卵と違って麻酔をしません。私は痛みを感じやすいので、移植日は本当に怖くて、その気持ちの影響もあるかもですが毎回とても痛かったです^^;

怖がらせていたらごめんなさい。何回も移植を経験しましたが、怖くて泣いている方はお一人だけしかいなかったので、たいていの方は大丈夫です!

胚盤胞のためアシステッドハッチングありで、移植処置代のみのお会計は前回と同じ99,000円でした。

判定結果

今回の判定日はBT9・判定日でのHCG数値は3でした。

妊娠しているかはHCGホルモン値で判断されます(その値は血液検査でわかるため、判定日はいつも診察より前に採血をします)。HCGの値が2以上であれば一応は妊娠していると判断されますが、だいたい判定日あたりの週では50以上が目安です。50未満の場合は妊娠継続の可能性は50%程度といわれています。

私はHCGホルモン値が3でしたので、妊娠継続の可能性は極めて低い状況でした。

医師からは「継続しないとも断定できないから、もう少し飲み薬を継続して様子をみても」的なお話もありましたが、もう判定日以降の薬をやめ、次に切り替えることにしました。

以前に6.5と今回より値が良くても妊娠継続できなかったこと・フライング検査結果からも可能性がほぼないと考えたこと・そう思っていながら飲み薬や膣剤をやり続けた以前の周期がつらかったこと、以上3つの理由からこの周期は早々にあきらめました!

値が3だった場合の妊娠検査薬のフライング検査結果がどうだったのかを次にみていきます。

妊娠検査薬のフライング

BT6→うっすら陽性(30分後)

BT7→うっすら陽性(50分後)

BT8~BT9→陰性

・判定日のHCG数値が3.0と低くても、BT6でうっすら陽性がでる

・ただし、継続していなければ判定日より前に陰性になる

30分後とかではありますが😅、この低い値でも陽性線が出たのは驚きました。

ただ、その翌日BT7は陽性線が出るのに50分とさらに時間かかり、またBT8は陰性だったことから、もう判定日BT9を待たずに望んだ結果ではないとあきらめることができました。

 

 

次の移植

一周期だけお休みし、次の移植にはいりました。そのときはじめて2個を同じ周期で体にもどし、子供を授かることができました。

次記事の③で、その妊娠できたときの移植についてまとめていきます。

お読みいただきありがとうございました。

妊娠したときの移植周期①<凍結融解胚盤胞移植・フライングと判定結果>

「妊娠したときの採卵周期」の、その後の移植について本日はまとめていきます。

 

*なお、前記事の採卵したときの記事「妊娠したときの採卵周期<ロング法>~」は、以下の通りです。

hirahira-ko.hatenablog.jp

 

===目次===

 

胚のグレード

まずは凍結できた4個の胚のグレードについてです

・5日目胚盤胞・グレードAA

・5日目胚盤胞・グレードBB

・6日目拡張期胚盤胞・グレードAA

・2日目胚(*初期胚) グレード3b

*上から順に妊娠の可能性が高くなります。私のクリニックでの妊娠率は

50%、30~40%、30%、10% です

*一般的に、初期胚より胚盤胞のほうが妊娠率が高くなります

*5日目BBより6日目AAのほうが妊娠率が高くなりそうな印象でした。が、後者は胚盤胞で凍結できるまでに+1日の、6日かかってしまったということで、5日目のほうがたとえグレードが低くても妊娠率は高くなるということでした

一度目の移植(5日目胚盤胞AA)

妊娠率が高いものから順に移植していくので、まずは5日目胚盤胞グレードAA

凍結しているので融解しての移植(凍結融解胚盤胞移植)となりました。

◆コロナワクチンで移植に遅れ

人生初の移植は、採卵日から3週間後に移植することができました。けれど、コロナワクチンの影響で今回は採卵日から移植まで3カ月ほどかかってしまいました。

クリニックによって方針が異なり「胚移植はワクチン接種してから1周期あるいは2周期おいてから」と案内しているところもあれば、私の通院先のように特段何も案内をせず自分で決めてといった所もありました。

私は「ワクチンを接種してから移植。ただし特に1周期あけることはせず、接種して次の生理がきた周期で移植」としました。

◆生理がこず、、さらに予定に遅れ

けれどワクチン後いつまでたっても生理がこず。いままで生理が遅れることはなかったのですが、仕事しながらの不妊治療に疲れがでてホルモンバランスがくずれたのでしょうか;

クリニックでもらった薬で生理をおこし、ようやく胚移植の周期をスタートすることができました。

◆ホルモン補充周期で移植 

またもや薬と膣剤の日々です(膣剤はルティナス)

◆アシステッドハッチングあり

私のクリニックでは、「やらないで」と希望を言わないかぎり、胚盤胞アシステッドハッチング(※胚を覆っている透明帯の一部を薄くして胚を外に出やすくする処置のこと)をされます

◆移植日の処置代

薬などは別にして、移植の処置代だけだと合計99,000円保険診療前の話です。今だと負担はもっと少ないはずです)

フライング検査結果

BT6~BT9 どんなに待っても妊娠検査薬 陰性

*別記事フライング三昧と判定日<妊娠検査薬で陽性になるのは移植何日後?> - ひらひらこブログ で記載した自分の傾向だと、今回BT6で陽性になっていないので(というか一度も陽性線がでていない;)、判定日まで待たずに結果はダメだろうと覚悟できました。だめだろうに膣剤をやり続け、薬も飲み続けるのが負担でした。。

判定日・判定結果

今回の判定日はBT9(移植から9日目)

結果は陰性、HCG数値は0.3で「もはやゼロですよね」ぐらい低かったです。

これほど低いと、念のためもう少し膣剤も薬もやり続けましょう、とは言われなかったので、ある意味すぱっと判定日でこの移植周期は終われてよかったのかもしれません^^;

本日のまとめ

今回移植したのはとてもよいグレードの卵でしたが、撃沈。

「今後はよりグレードの低い移植でさらに可能性低くなるのに、結果なんてでるのかな」と思ってしまうこともありましたが、結局私は残っていた胚の移植で妊娠しました。

順に移植していって結果が伴わないと焦りますが、私のようにグレードが50%のよいものでも妊娠できなかったけれど、より妊娠可能性が低いグレードの移植で授かったものもいます

グレードはあくまで外から判断できる基準の一つにすぎませんので、もしグレードがよくない胚でも落ち込みすぎないでください、と誰かにアドバイスできる立場ではないので、誰かにというよりあのときの自分にいいたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。