本記事では、認可外施設で新型出生前診断NIPTを受けたことについて記載していきます。
*NIPTとは⇒妊婦から採血し、血液に含まれる胎児のDNAを分析することで、胎児がダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーといった染色体異常の疑いがないかを調べる検査のこと
===目次===
認証施設ではなく認可外施設にした理由
はじめは認証施設【認可施設・認定施設】でNIPTを受けようとしていましたが、実際は非認証施設【無認可施設・認可外施設・非認定施設 ※以後「認可外施設」または「認可外」と表記させていただきます】でNIPT検査をしました。
認証施設とは⇒日本医学会から認定を受けた医療機関のこと
NIPTに関する情報を詳しく説明してもらえ、検査前や検査後もカウンセリングがあったりとフォローが手厚い
(参考)↓ 認証医療機関一覧のリンク先は以下
NIPT(新型出生前検査、非侵襲性出生前遺伝学的検査)認証医療機関・認証検査分析機関一覧 | 出生前検査認証制度等運営委員会
認可外施設にした理由はいくつかありますが、一番は仕事がない休日に検査できたからです。
2022年当時私が検討していた認証施設では平日の限られた曜日・時間にしかカウンセリングを受けられませんでした。
当時平日フルタイム勤務だったので、ただでさえつわりで急に休んでしまうこともあるかもと思うと、NIPTの検査前後のカウンセリングでさらに仕事に支障がでることは避けたいと思いました。その点、認可外施設だと仕事を休まずにすみました。
認可外を選んだ他の理由としては
・陽性の可能性が高くなかった
私はNT検査も受けました(前記事に記載しています)
そのNT検査で特に懸念点がみつからなかったことから、「NIPTの結果が陽性になる可能性が高いわけではない。陰性なら手厚いフォローがなくても大丈夫だろう」と考えたのも認可外を選んだ理由です。
・赤ちゃんの性別を知りたかった
認証施設では性別を知らせていませんが、認可外施設では性別も教えてもらえます。
NIPTの血液検査で性別もわかるので、どうせなら知りたいと思いました。
いずれわかることなので、「この時点で絶対知りたい!」というほどではなかったですが、はやめにわかったことで、名前を長い期間あれこれ考えたり服なども準備できて良かったです。
*余談ですが、以前は認証施設でNIPT検査をするには年齢制限があり「出産予定日時点で35歳以上」でないと、原則検査することはできませんでした。この年齢より若い方は、NIPTを受けようとしたら認可外しか選択肢がありませんでした。
現在は撤廃(2022年2月の日本医学会の指針により)され、いまでは認証施設でも年齢制限はありません。
どこの認可外施設にする?決め方
認証施設より認可外施設のほうがたくさんあり、どこにしようか迷いました。
施設を調べれば調べるほどどこがよいか混乱してきたので、自分なりの軸を以下3点掲げ、満たしている施設で受けることに決めました。
~私の施設の決め方、施設に求めた条件~
①産婦人科の医師がいること
②超音波検査もしてくれること
③(結果が陽性だった場合)羊水検査まで実施してくれること
①②は、血液だけ採って終わりだと何だか味気なく感じてしまい、先生に超音波でも赤ちゃんの様子をみてもらいたいと思ったからです。
③は、万が一を考え念のため羊水検査をやってくれるところを選択するほうが安心だと思いました。
値段は施設ごとにかなり差がありましたが(私が検討していた施設では、当時10万円だい20万円だいでした)、あくまで金額は参考程度にして、上記3点のほうを重要視しました。※余談ですが、NIPTは保険適用外で全額自費、医療費控除の対象にもなりません。
認可外施設で検査をした感想
あくまで私が受けた施設の話にはなるのですが、なんといっても手軽に検査できるなあというのが一番に感じたことです。
具体的な流れ
①【妊娠12週】施設に行って採血・超音波検査
NIPTについて細かな説明はありませんでした。A4の紙一枚を渡してもらいましたが、「NIPTとは・・」みたいな記載はなく、単に検査結果がわかるまでの日数などが記載されているだけでした。
予約枠は30分でしたが、待ち時間のほうが多く、実際は採血時間もいれて15分にも満たない感じでした。本当にあっけないなあという印象でした。
②【①の10日後】結果がメールで届くのみ
(画像は実際の結果ファイルの一部です)
私が検査した施設では、メールに結果のPDFファイルが届くのみです。郵送で改めて結果が通知されるわけでもありませんし、口頭で何か結果の説明があるわけでもありません。
※ただし、結果が陽性だった場合は、施設からまずお電話があるそうです。
※認可外といっても、結果が通知されるまでの日数、結果の知らせ方などは施設ごとに異なります。
手軽さはメリットではありますが、同時に、認証施設ほど手厚いフォローがないということはデメリットでもあります。
認可外にするなら、検査を受ける前に自身でNIPTについての理解を深める必要があると感じました。理解がないまま受けて陽性がでてしまった場合、その後どうするのかを結果がでてから考えるのは大変難しいです。
私達の場合は、NIPT検査でわかることを自分で調べ、結果が陽性になった場合どうするかも夫婦でじっくり考えたうえで認可外で検査をしたので、認可外でも特に問題はなかったです。
最後に
前記事で、検査の結果が望まないものだとしてもおろす選択はできそうもないと書きました。嘘ではありません。(それでも陽性の結果がでていたら、多少なりとも動揺していたとは思います。どしんと構えられるほど強くはありません)
もちろんすでに大切な我が子という気持ちが一番大きかったですが、潜在的には凍結できていた最後の卵という状況もあったと思います。正直もう採卵からやり直すのは、仕事も体力も気力も考えると、無理だろうとも思っていました。
もしお若い方で、例えば他に凍結できた卵がたくさんあるなら、私達とは別の選択肢もでてくるのだと思います。
望まない結果だった場合、どうするのか。
きちんとしたカウンセリングや説明がない認可外で検査する場合は、夫婦でしっかり考えてから検査したほうがよいでしょう。
検査自体を否定する気はありません。少なくとも私は、NIPT検査をしてよかったです。うまれるまでどうなのかなあと漠然と不安でいるよりは気持ち的に安心できました。
でも結果が陽性だったら、もしかしたら検査したことを後悔したかもしれないとも思います。
※本記事でNIPTをすすめる意図は一切ありません(もちろん否定する意図もありません)また、認証施設より認可外をすすめるつもりもありません。
誰かを傷つけるつもりもありません。
きっと検査を受けること自体、勇気がいる私みたいな方がいらっしゃるかもしれないので、私が受けた内容を一例として、とおもって記載した回となります。お読みいただきありがとうございました。